「大正館」=青嶺閣「鶴の間」沈下復旧作業

鶴の間・亀の間 建物診断の考察

〇地盤調査における考察

地盤調査に関しまして、別添報告書を精査した上では元々岩盤地帯という事もあり、7測点全てにおいて軟弱層は見当たりませんでした。スクリューウエイトにおける貫入試験値におきましてもそのほとんどが粘性土、一部砂質土の結果にて試験データーからは今後に於いても沈下のおそれの条件は揃いませんでした。

〇建物調査における考察

株式会社今岡興産殿に依頼をし、本年3月に大正館全体の建築物調査を行いました。

結果、目視でも確認できる通り建物中心より南東の角を中心に、一回床面の沈下が見られました。

1)南側法面からの風の進路を閉鎖したことによる主要構造部の腐食

 調査の結果、昭和47年におばあちゃんの間の南側に幅一間の物置小屋を増築いたしており、この51年間でおおよそ12cmの沈下が見られました。

(私の測量では全体の沈下深さは25cm)